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人材育成コラム

「強み」と「弱み」を4つの視点で考えよう②(弱み発見編)

前回からシリーズでお送りしている

~自分自身の「強み」と「弱み」について~

今回は後編ということで、「弱み」にフォーカスを当て、
「どのように向き合っていくか?」や
「弱みについての意外な盲点」について
考えていきたいと思います。

前回のコラムはコチラ(強み発見編)

「強み」と「弱み」を4つの視点で考えよう①(強み発見編)

■誰にでも存在する「弱み」や「苦手なこと」

当たり前のことですが、入社したばかりの新入社員
の方であれ、世界に名だたる名経営者であれ、
すべてのビジネスパーソンの方に弱みは存在します。

「一生懸命努力して課題を克服する」のも大切
ですが、そうはいってもどうしてもうまくいかない
ことやあまりにも労力をかけすぎて生産的ではない
こともあるのではないでしょうか。

私は「弱み」と呼ばれるものには2種類あると
考えています。

 

■③受け入れの窓

※前回の「強み発見編」にて2種類の強みということで
①②で表現していますので、今回は③からになっています。

克服に時間をかけたけど治らなかった

or

それほど改善しなかった

これらの弱みを私は「受け入れの窓」と
呼んでいます。

当初、「諦めの窓」と名付けようとした
のですが、「諦め」という表現には、
仕方がないから放っておこう・・・

といったどこかネガティブなイメージを
感じてしまいましたので「受け入れの窓」
と名付けました。

この言葉に込めた思いとしては、
「自分の弱みを受け入れて、他に人の力を
借りよう!」といった意味が込められています。

私の場合、実は自他ともに認めるIT音痴。

ハッキリ言って、PC操作が得意ではありません。

AI時代と呼ばれる現代においては、ある意味
致命的かもしれませんが、

弱み克服のために時間をかけてみた時期も
ありましたが、全く改善されず気持ちばかりが
疲弊してしまいました。

そこで、気持ちを切り替え、仕事を行う上で
最低限必要なスキルは身に着けておくものの

+α(応用的なもの)

は無理して身に着けようとしないことに
しました。

その分、何を心掛けたかというと

「周りの力を借りること」

今年で40歳、ビジネスキャリア17年目、研修講師
として人様の前で「ビジネスはかくあるべき」と
偉そうに語る私なんかより、

入社2年目の若手の子のほうが、よっぽど
パソコン操作に詳しかったりします。

そして、素直に

「ちょっとわからないだけど教えて!」

とお願いすると、喜んで教えてくれたりします。

しかも、今の若手は「貢献心」が強く、損得勘定抜きに
丁寧に時間をとってくれたりもします。

ということで、変に肩ひじ張って自分だけで
頑張ろうとするより、思い切って周りの力を借りる
という「発想の転換」を行うことをお勧めします。

 

■④思い込みの窓

弱みにまつわるものとしてもう一つ

「思い込みの窓」というものがあると
私は思っています。

これは、弱みと感じていたけど
実は弱みではなかった

というのも。

実はこれまで挙げた「4つの視点(窓)」の中で
一番、発見するのが難しいものだと思います。

なぜなら、「思い込みの窓」だけは自分で認識
するのが難しく、大抵は「他の誰かから指摘
されることで気づくもの」だから。

また、「これは苦手だ」、「これはできない」
と自分自身で決めつけてしまいせっかくの
チャンスを逃してしまうということも
考えられます。

具体例で言うと、

私は

「論理思考や企画書作成が苦手」

だとずっと決めつけていました。

それは、新卒から12年間、飛び込み営業をして
きた中で、

「ヒューマンスキル」や「行動力」は
培ってきたけれども、「ロジカルシンキング」や
「物事を分解して考え、説得力を持ってわかり
やすく伝える」ことは全くしてこなかったから
だと思っていたからです。

35歳の時、私は「求人広告業界」から
「研修業界」に転職しました。

同じ、「人材系」というくくりですが
必要になるスキルは全く異なります。

研修業界では、研修プログラムを大手企業の
人事担当者の方に提案していくのですが、
ほとんどの場合、「企画書」を作成します。

なぜなら、その上の決裁者(部長や役員の方)が
最終決定権を持っており、その方々にわかるよう
提案しなければならないため。

一方、求人広告業界は結構な確率で
トップアプローチが可能。決裁者の方に
直接営業し、

「人となりや熱意を評価してもらい即受注」

ということもありました。

ということで、研修業界に転職した当時は、
苦労の連続。うまくいかない自分に挫折し、

「私はロジカルではない」

と決めつけていました。

ところが、1年ちょっと経ったある日、
たまたま当時、務めていた会社の社長に
自分が作った企画書を見てもらう機会があり、

その時に、こう言われました。

「お前、けっこう企画書作るのうまいよ!」

その一言のおかげで、私は
「私はロジカルではない」という思い込み
から脱することができました。

もちろん、「強み」に転化するほどのもの
ではありませんが、

「弱み」と呼ぶほどのものではなかった

と思うのか?

「できない、苦手!」と決めつけてしまい

コンプレックスを抱くか?

この2つには大きな差があるのでは
ないでしょうか。

前回、今回と「強み」と「弱み」について
考えてきましたが、これらを深堀していくことと
「仕事の成果」や「充実したビジネスライフ」は
切っても切り離せない関係だと思います。

ぜひ、一度立ち止まって考えてみては
いかがでしょうか。

ではでは。

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