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人材育成コラム

新入社員研修が講師にとって「かけがえのない場所」である2つの理由

令和3年度もいよいよ本格スタート。
全国各地で今年も多くの新入社員研修が行われています。

僕もその一人ですが、今年も多くの研修講師の方が、
新たに社会人となる新入社員の成長を応援すべく登壇の日々を送っています。

僕は新人研修の登壇は今年で3年目。

ちなみに、昨年8月に研修会社を退職して独立したので、
フリーランスとして迎える新入社員研修は今年が初。

登壇数もこれまでで最多ということもあり、一層気合が入ります。

タイトルにある通り、
僕は新入社員研修は講師にとって「かけがえのない場所」であると
思っています。

その理由は以下の2つ

 

■理由①:「基本」に立ち返ることができる絶好の機会

一般的に新入社員研修は、学生から社会人へのマインドセット、
マナー、ビジネス文書作成、コミュニケーションなど

「社会人1年目に仕事で求められる基本の習得」

が中心ですが、毎年思うのは、この時に学ぶ内容の一つ一つは入社1年目だけでなく、
5年たっても10年たっても、

もっといえば、

「ビジネス人生の終わりまで求められ大切であり続ける普遍的なスキル」

毎年登壇を重ねる度に強く感じます。

新人研修を担当する講師にとって、毎年、登壇準備をする中でこれらの
スキルやマインドを再認識できるのはとてもありがたいこと。

その意味では、新入社員研修は教える側である講師にとっても、

「ビジネスの基本に立ち返ることのできる」

かけがえのない機会と言えるのではないでしょか。


■理由②:「初心」に立ち返ることができる絶好の機会

誤解を恐ずに言えば、マネジメント研修や次世代リーダー研修などに比べ、
登壇の「難易度」はそれほど高くありません。

しかしながら、「重要度」は他の研修と遜色ない、

いや、全ての研修の中で一番、大切なものなのではないか?

僕はそのように考えています。

その理由は、やはり受講生の状態。言うまでもなく、新入社員の多くは
これまでビジネスを経験していません。

アルバイト経験がある方は多いものの、フルタイムで週5日、仕事が中心という
生活を送っている学生は相対的に少ない。

新入社員研修では、そんな学生から社会人になりたての20代前半を中心とする若者が、
不安を抱えながらも、一生懸命学んでいます。

つい先日、担当させていただいた研修でも

「相手に伝わるプレゼンテーション」というテーマの演習で一見すると
ややおとなしそうに見える受講生が、

身振り手振りや笑顔をフル活用し、頑張っていました。

きっとこれまでこんなことはしたことなかったんだろうな~

と思いながらも、講師(今回のケースでいえば僕)に言われたことを信じて
取り組む姿勢に涙が出そうになりました。

新入社員の頑張る姿、新人研修での彼らの表情・・・・

それら一つひとつは

・新人時代の自分自身はどうだっただろうか?

・誰とどのような出会いの中で今の自分があるのか?

・あの時のあの経験があったからこそ今の自分があるんだろうな~?

など自らの「初心」に立ち返られてくれます。

 

■最後に

これまで、新入社員研修は講師にとっても「かけがいえのない場所」であるとの持論を
展開してきましたが、新入社員研修のみならず、ほとんどの研修は講師登壇をすればするほど
思うことがあります。

それは研修という場はつくづく「受講生」と「講師」がお互い学び合う場であるということ。

講師のメッセージによって、受講生が学ぶのはもちろん、
受講生の存在そのものや一挙手一投足が講師にとっての大きな学びになる。

2005年に社会人になって今年で17年目。

これからもいろいろな偶然の出来事が重なり、研修講師という仕事をさせて
いただいていることに感謝して、受講生はもちろん、一緒に研修という場を
届ける人事の方や研修会社の方々と共に成長していけるよう

歩んでいきたいと思います。

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