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人材育成コラム

OJT成功を阻害する2つの思い込み(前編)

2021年度も早いもので1か月が経過。

4月は毎年、入社式に始まり、新入社員研修、その他諸々、
人事担当者のみなさまは忙しい日々を過ごしていたのではないでしょうか

GWが明けると、いよいよ本格的な現場配属!

本当の意味での社会人生活のスタート!
という企業様も多いことと思います。

そこで、毎年この時期にキーワードになるのが

OJT
※On the job trainingの略

いうまでもなく、現場実践を通じて行う教育のことですが、
これが思いのほか難しい。

・制度はあるがうまく機能しない
・育てる側のOJTトレーナーの業務が忙しすぎる
・新人とトレーナーの世代間ギャップ

などなど、課題をあげればキリがありません。

ここで今回は、OJTの意外な盲点として

OJT成功を阻害する2つの思い込み

についてお話したいと思います。

「OJTの具体的なやり方はこうだ!」

という方法論はもう聞き飽きたという方が
いましたらお読みいただけたら嬉しいです。

■思い込み①

 

‘’ OJTトレーナー=育成の責任者 ‘’

 

僕は社会人3年目の時、当時勤めていた会社で
新入社員のOJTトレーナーを任されました。

求人広告の営業職で社会人生活をスタートさせ、
順調に1年目、2年目は営業目標を達成。

「新入社員を立派に指導するぞ!」

と意気込んでいた僕はある大きいな勘違いをしてしまいました。

それは、

OJTトレーナーが育成の責任を負う

ということ。

自戒の念を込めて言うと、当時の僕の指導は
僕のようにやっていれば成果は出る

つまり、自分のやり方を押し付けていました。

本気で新入社員(Sくん)を育てようと

・夜の8時から飛び込み営業を2人で行う
・始業時間とともに2人でテレアポをスタート

そんな毎日でした。

その結果、どうなったか???

Sくんの営業成績は一向に上がらず、
OJT期間を終了するころには彼の表情は
みるみるうちに暗くなっていきました。

僕のOJTが失敗だったのは明らかでした。

今振り返ると、

当時の僕には、OJTトレーナーであろうとも
新入社員であろうとも一人ひとりが独自の素質や
価値観を持っているという「当たり前」が抜けていたのです。

「指導」の前に「信頼関係」

その大前提が抜けていました。

僕の失敗談であることは間違いないのですが、
程度の差こそあれ、様々な現場で起こる可能性が
あるのではないでしょうか。

特に、意気込めば意気込むほど起こりうるような気がしています。

当たり前ですが、

OJTトレーナーは育成を担う「役割」であり、

責任者はその上の「上司」だったり「マネジャー」であるはず。

ひとりで抱え込まずに、OJTトレーナーをはじめ

みんなで育てていく

この視点が大切なのだと思います。

だからこそ、OJTトレーナーと同様に大切なのが

OJT上司の存在。

トレーナー、新人双方をしっかり見て細かいことに口を出さずに、
全体を俯瞰し、目を向ける、組織全体をマネジメントできる

マネジャーの存在はとても貴重。

そして

OJTトレーナーは肩ひじ張らずに、

「うまくいったこともいかなかったことも含めて自分の糧になる」

「できることをできる範囲で」

「一人で抱え込まずに、周りにヘルプを出す」

くらいでちょうどいい!

長くなってしまったので、

OJT成功を阻害する2つの思い込みの「もう一つ」はまた次回。

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