ここ最近、人事界隈で話題になっており、
メディアでも度々取り上げられている話題が
『男性育休義務化』
厚生労働省が発表した令和元年度雇用均等基本調査によると
令和元年度(2020年)の育児休業取得率は
女性が83.0%
男性が7.48%
※詳しくはコチラ
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r01/03.pdf
育児がしやすい社会環境を整備し、働き続ける女性を
増やすことは、国としての労働力の確保や維持を図る
重要な課題であることは言うまでもありません。
そこで、ポイントになってくるのは
男性の育休取得の促進
菅政権はこの問題にいち早く着手し、
2020年6月3日に「改正育児・介護休業法」が可決。
※なお、施工は2020年4月~
そんなわけで、冒頭の『男性育休義務化』が話題になっていますが、
実は、非常に誤解を生みやすいワードでして
正式には
『男性育休推進の義務化』
すなわち
「男性に育休の取得を義務付ける」
のではなく
「取得を『促進』することを義務付ける」
というもの。
具体的には大きく3つ。
1.「通知と取得の義務化」
2.「男性版育休制度の新設」
3.「通常育休に関する各種改正」
ここでは、伝えたい内容が上記の詳細ではないので割愛しますが、
「男性の育休」に関する流れが推進することは間違いなさそうです。
【男性育休のメリット】
①妻のため
妻の出産、その後の育児を積極的に関わることは、女性にとって大変ありがたい
ことではないでしょうか?
私自身、3人の子供がいますが、どの子供の生まれた時も出産には立ち会いましたが、
その後はすぐに職場に戻り、「育休」を取ったことはありませんでした。
今でも、妻と話していると、やはり出産後の育児はかなり大変だったようです。
②「パパ」になる自分のため
一昔前は、男性が外に出て、女性が家を守る。
いわゆる専業主婦が一般的でしたが、今の時代は
「男性が働く」「共働き」に関わらず、育児はお互いがするものという
風潮は強まっているような気がしています。
育休を取ることによって、オムツを替えたり、
お風呂に入れたりなど親としてのスキルを最初から
身に着けておくことはメリットが
あってもデメリットはありません。
子どもを含めた家族全体にとってもプラスになることと思います。
③「イチ個人」としての自分のため
男性育休というと①や②が中心に捉えられますが、
この③が非常に重要だと私は考えます。
育休期間以外に、男性のビジネスキャリアにとってこれほど会社と
距離を置き、自分自身と向き合える期間ははたしてどれくらいあるでしょうか。
ぜひ、この期間に「個人としての自分」にフォーカスし、
今後のキャリアや大切にしたい価値観などを考えてみると良いと思います。
もちろん、育休期間中以外でも考えられますが、私のように
人材開発の業界にでもいないかぎり、あまりこうしたことには向き合う機会は
少ないと思います(笑)
【移住を通じてライフシフト】
上記③を考え続けることによって、自分自身のキャリアが
開かれてくると思います。
私自身、こうしたことを30代前半から考えることができたおかげで
「やっぱり自分にとって一番大切なものは家族」
という結論に至り、移住を決断。
いわゆる「ワークシフト」から「ライフシフト」に切り替えることができました。
もちろん、考えたからそうなったのではなく、様々なご縁や小さな行動を経て、
今の生活があるのですが、
「まずは自分と向き合う」
ということは欠くことのできないステップだと思います。
今回の法改正によって、企業がこうした「育休と絡めた男性のキャリア開発」の
施策を進める可能性は大いにありそうです。
ぜひ、育休を「自己実現」のチャンスに!
「男性の育休取得推進」が、
個人にとって、企業にとって、社会にとって、
プラスになることを願っています。