私が読んだ本の中で、
「これは20代におススメしたい!」
と思った本をご紹介している
“ 20代に贈る!人生を変える一冊 ”
今回は
『予測不能の時代』
(矢野和男/草思社)
この本のキャッチコピーを私なりに
つけさせてもらうならば
あの稀代のデータサイエンティストが
『幸せ』を科学する
のべ1000万人日を超える大量のデータから
「人間や組織に関する知見」を綴り
ベストセラーになった
『データの見えざる手』(2014年)
の著者、矢野和男さんの最新作
【骨子】
330ページを超える大作ですが
テーマはとてもシンプル
「未来は予測不能」であることを前提に、
あらゆることを考え直そう
そのカギとなるのは「幸せ」であり、
変化への適応を求めるときこそ、
変わらないことが一層大事になる
という考えのもと
一貫して、「予測不能な時代の幸せな
生き方、企業。社会はどのようなものか」
を問いています
特に印象的だったのは、
①著者が独自開発した、ウェアラブル端末を
10個の多様な組織に属する468人の被験者に
装着してもらい、どのように日々の仕事を
行っているの「行動計測」を行う
②加えて、人の主観的な幸/不幸を数値化
するため、「質問紙による計測」を行う
①②の両方を駆使し、多面的な観点から
「幸せの調査」
を行っているという綿密性
その結果、幸せな組織には「FINE」と呼ばれる
普遍的な4つの特徴があると論じています。
【20代になぜ、おススメか?】
この4つの特徴こそが、20代の若手が
組織がイキイキ働くヒントになると考えて
います。
ちなみに、4つの特徴「FINE」とは
第1の特徴:フラット(Flat)
★均等★
→人と人とのつながりが特定の人に
偏らず均等である
第2の特徴:インプロバイズド(Improvised)
★即興的★
→5分から10分の短い会話が高頻度で
行われている
第3の特徴:ノンバーバル(Non-verbal)
★非言語的★
→会話中に身体が同調してよく動く
第4の特徴:イコール(Equal)
★平等★
→発言権が平等である
一見すると、このような組織が
理想的ということで、経営者や
マネジャー向けの内容になって
いるように見えますが
見方を変えると、イチビジネスパーソンも
上記のような「意識や行動」をすること
で幸せに働けると私は解釈しています。
特に、特徴1~3は自身の心がけ次第で
容易に行うことが可能
上司などのマネジメントライン
だけでなく、色々な人に積極的に
働きかけ学びを得ていこう!
上司や先輩も忙しいので短い時間で
端的に報連相をしよう!
笑顔、頷き、ジェスチャーなど
非言語コミュニケーションを意識
しよう!
これらは、ほとんどの企業の
新人研修で教わること
ビジネスの基本の「キ」・・・
当たり前のことを日々実践することは
組織にとっても個人にとっても
重要なことなのではないでしょうか。
【人生を変えたきゃこのページ!】
上記は、53ページからはじまる
第2章「新たな幸せの姿」
に詳しく書かれていますので
20代のビジネスパーソンの方々
には、ここがおススメ
データサイエンスや幸福学などの
テーマに興味があるようでしたら
本全体をしっかり読むのもアリかと
思いますが
なかなか専門的なことも書いてあり
かつ300ページを超える内容なので
読破するのがハードなのも事実。
私も途中、ほんの少し飛ばしてしまい
ました(笑)
ぜひ、自分のペースで、無理せず
読んでみてくださいね。