日々、仕事をしていく上で付き合っていくことになる
自分自身の「強み」と「弱み」
もちろん、強みを発揮しながら仕事をしていくことで
成果に繋がっていきやすいというのは言うまでも
ありませんが
案外、自分の強みはどんなことで、弱みはどんな
ことって気づきにくいこと。
毎日、目の前の仕事に懸命に取り組んでいる方で
あればあるほど、立ち止まって自分自身を理解する
ことって少ないのではないでしょうか。
そこで、今回は私自身が日ごろ実践しており、
研修でもよく行っている
「強み」と「弱み」の見つけ方についてお話します。
■4つの視点で「強み」と「弱み」を考える
私は日頃、「強み」と「弱み」を4つのフレームに
分解しています。
①努力の窓
→習得に「時間をかけた」強み
②才能の窓
→習得に「時間がかからなかった」強み
③受け入れの窓
→克服に「時間をかけたが治らなかった」弱み
④思い込みの窓
→克服に「時間をかけていない」弱み
■①努力の窓
習得に時間をかけた強みのこと。
例えば、長年の業務経験によって身に着けた
スキルや技術などはこれに当たります。
私の場合、新卒でリクルートの求人広告の営業の
仕事をはじめ、12年間、飛び込みセールスやテレアポなど
新規開拓の日々を送りました。
1人のお客様とじっくり向き合う営業スタイルではなく、
テンポよくアプローチをしていく営業手法を行っており、
1日で会うお客様の数は、多い日で100人以上。
業界も業種も年齢も全く違う多くの人に出会います。
そんな経験を通じて培った
「コミュニケーション力」
特に、初対面の人とあまり時間をかけずに信頼構築して
いく力は徐々に養われていきました。
そうした飛び込み営業の日々は、いつもいつも
「お客様が歓迎してくれるわけではありません」
むしろ、忙しい時間に訪問してしまい怒られてしまう
ことや、決裁者宛てに訪問しても「居留守」を使われて
しまうことも(笑)
そうした経験を通じて培ったのは
「メンタルタフネスやセルフコントロール」
今回のお客様とはご縁がなかったけど、きっと
この後に良いお客様と出会うはずだ・・・・
お客様からいただいた今回のクレームを活かし
次からはもっと良い営業アプローチをしよう・・・
そんな物の見方・考え方をするようになりました。
■②才能の窓
一方、もう一つの強みを私は「才能の窓」と
呼んでいます。
これは、「習得にあまり時間をかけていないけど
なぜかできてしまうこと」のこと。
生まれ持った才能とまでは言いませんが、
これが得意なんだよね~・・・・
楽しくて没頭していたらいつのまにかこれが
できるようになっていた・・・
そんな感じのこと
私の場合で言うと
「大勢の前で話すプレゼン力」
がこれに当たります。
もちろん、上には上がいますが、
研修講師として、毎回20~30名位の受講生に
研修をしていますが、実は全く苦になりません。
もちろん毎回、気持ちを込めて研修を届け、
事前準備も行っていますが、
研修講師になるために特別なトレーニングを
受けたわけではなく、何となく見よう見まねで
はじめたのが本当のところ。
そして、数を重ねるごとに「勘所」をつかみ
今に至ります。
また、
どうすれば受講生が飽きない進め方ができるんだろう・・・
話し方の強弱はこのくらい落差をつけてあえて、
ここではこんなトーンで話そう・・・
といったことを探求するのも大好きです。
一方、ビジネスパーソンの方の中には
2~3人の前で1分話すだけでも緊張してしまう、
手に汗をかいてしまう・・・
明日のプレゼンを前に夜も眠れない・・・
という方もいます。
この時間をかけずに習得できてしまう
「才能の窓」を発見し、日々の仕事に活かす
ことができると成果がでやすいのは間違い
なさそうです。
よかったら参考にしてみてください。
今回は、本コラムの前半として「強み」
について考えてきました。
次回は「弱み発見編」ということで、
誰にでも必ず存在する弱みとどのように
向き合っていくかについてお話してみたいと
思います。
ではでは。