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人材育成コラム

役立つキャリア理論~Connecting the dots(点と点をつなげる)~

先週は月曜日~木曜日までの4日間、
名古屋で研修登壇でした。

とある企業様の新人配属前研修。

今回の私の役回りはサブ講師。

メイン講師の方の右腕として

研修中、後ろから受講生の様子を観察したり、
グループワークに入って学びのサポートをしたり、
研修を前で進めるメイン講師とは
また違ったやりがいがある仕事です。

研修業界にいる方や、企業の人材育成担当の方で
あればおわかりかと思いますが

一般的な研修では

①受講生
②依頼主の人事担当の方
③研修会社の営業の方
④講師

4つの立場の方がひとつの研修会場に
いることが多く、

「研修会社の営業の方③」が、
「人事の方②」のニーズをくみ取り、
「講師④」に伝えることがよくあります。

というのも、講師は研修が始まってしまうと
前に立って講義を進めなければならないので
リアルタイムに先方の要望を聞くことができず、
営業担当の方との連携が案外重要だったりします。

つまり、実は研修がうまくいくかどうかの

カギを握っているのは

③研修会社の営業の方

であり、この方が実はキーマン。
(総合プロデューサーのような存在)

しかし、③の方が常に研修会場に常駐している
かというとそうでもなく、

・冒頭のみいるケース
・冒頭&最後だけケース
・ずっといるケース

などいろいろ。

なぜ、そんなことがわかるかというと
私自身が講師になる前に「研修会社の営業」
だったからです。

前置きが長くなりましたが今回の
コラムのテーマである

Connecting the dots
(点と点をつなげる)

 

あのスティーブジョブズの伝説のスピーチ
として語り継がれる

2005年の米国スタンフォード大学の卒業式
の特別講演の中でも取り上げられた内容。

★詳しく知りたい方は、Youtubeで視聴可能

 

どんな内容かを超簡単に解説すると
大学生の頃、カリグラフィーという
「字をいかにかっこよく書くか」という
授業に興味があり潜り込んでいた。

でも、その時は、この授業が将来どのように
役立つかはわからなかった

その後、アップルを起業し、Macを開発
していく中で、文字の美しさがいかに大切かを
気づいた

その時に、頭の中に浮かび上がってきたのが
10年前のカリグラフィーの授業だった。
(=点と点がつながった)

こうして、世界中のパソコンに「フォント」
という概念が生まれた

こういった内容。

~過去の経験が、当時は思いもよらなかった
ことにつながることがある~

~後で何が活きてくるかはわからない~

このような文脈でキャリア理論のひとつ
として研修で取り上げられることも多い話ですが
私自身も

「本当にそうだな~!」

と思うことが最近、よくあります。

研修講師として、日々登壇していると
研修会社の営業時代の経験がとても
役に立っているのです。

例えば、研修会場に研修会社の営業さんが
いない時は、

「研修をご覧になられて何か気になったことは
ありませんか?」

 「この後は、このような進め方をしていき、
17時には、終了して人事の方にバトンタッチ
したいと思いますがよろしいでしょうか?」

と依頼主である人事担当の方になるべく話しかける
ように心掛けています。

そうしたことが研修の満足度に繋がっているかは
わかりませんが、少なくとも意思の疎通がなく、
お互いがどう思っているかわからない状態で
研修が進むよりはよっぽど良いのではと思っています。

こうした視野や視点を持てるのも前職の経験が
あったからこそ。

スティーブジョブズのような世界中に革新をもたらす
「Connecting the dots」では全くありませんが(笑)

一介の講師が、日々安心して楽しく有意義に仕事を
していくうえでも非常に有益な考え方になっています。

日々現場で奮闘している
ビジネスパーソンの中には、

「目の前の仕事が単調でやりがいがない」

「望んだキャリアではなく意味を感じない」

「周囲との人間関係がいまいちうまくいかない」

そんな悩みがある方が案外少なくないのでは
ないでしょうか。

しかし、今回の私の経験ではありませんが

数年後、

あの時の経験があったからこそ・・・・

そう思える日がやってくることは結構な確率で
発生します。

今回は「応援」の意味を込めて、

役立つキャリア理論である

「Connecting the dots」
(点と点をつなげる)

をご紹介させていただきました。

7月もお互い頑張りましょう!!!

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