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人材育成コラム

2021年度新入社員受け入れ直前!若者の自己肯定感について(前編)

昨日、ある教育コンサルティング会社の方からこんな質問をいただきました。

「内村さんは、若手の自己肯定感の低さに課題感をお持ちのようですが、
その原因は何だと思いますか?」

僕は普段、新入社員研修や20代若手の研修に登壇する際、

「彼らのビジネスキャリアを『応援』したい」

という思いで登壇しています。

理由としては、

・withコロナやVUCAの時代において先行き不透明な中、不安を抱えている
ビジネスパーソンが多いのでは?

・特に若手においては自己肯定感が低いとうデータもありほかの年代に比べ
更に不安になりやすいのではないか?

といった仮説のもと

「ビジネススキル」の習得より「仕事の意味付けややりがいの見つけ方」といった
マインド醸成が必要だと日々考えています。

・・・もちろん、ビジネスを行う上で必要になるコミュニケーション

スキルや思考力などは研修でお伝えしていますのであくまで強弱の話。

とはいえ、昨日冒頭のご質問をいただいた際、

「若手の自己肯定感の低さの根本原因」

をあまり深堀していなかったのではないかと内省し、
改めてこのテーマを考えることにしました。

 

■自己肯定感の低い日本の高校生

 

独立行政法人「国際青少年振興機構」が公表する
『高校生の生活と意識の調査(2015)』によると、

日本の高校生は、アメリカ・中国・韓国の高校生に比べ

「自分はだめな人間だと思うことがある」

との問いに対して、

「とてもそう思う」「まあ思う」と回答した割合が

全体の72.5%

と他の国を大きく上回っています。

(参考)

アメリカ:45.1%

中国:56.4%

韓国:35.2%

さらに

「私は将来に不安を感じている」

との問いに対しては、

71.0%がYesと答えており、これは韓国の

78.0%に次いで高い。

(補足)

韓国の高さの原因はおそらく「超がつくほどの学歴社会」がいまだ残っており、
どこの大学に入るかで人生が決まってしまうとの不安から来るものだと思います。

※データの詳細はこちらから
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/98/File/12.9.pdf

いずれにせよ「自己肯定感の低さ」や「将来への不安」が

浮き彫りになっているデータと言えるのはないでしょうか。

■2015年当時の高校生のデータが意味すること

 

私の本業は企業研修の講師。

この記事を書いているのは2021年2月。

再来月の4月には、多くの大学4年生が社会人デビューをし、
それに併せて我々のような研修講師は新人研修を担当します。

考えてみると、2015年当時、高校生2年生が浪人することなく大学に
入学しストレートに卒業すると

2021年4月入社の新社会人という計算になります。

すなわち、新入社員の傾向として、

「自己肯定感の低さ」や「将来への不安」はある程度当てはまる。

なぜなら、大学生になってこれらの価値観が急激に変わるとは言いにくいため。

コロナの中、就職活動を行い、例年以上に社会人になることに不安を
抱えている可能性も多分にあります。

もちろん、今年に限った話ではなく、最近の若手の傾向だとも思いますが。。。。。

 

■私が考える「自己肯定感の低さ」の3つの要因

 

私自身、「今どきの若者=●●」と十把一絡げにするのは好きではありませんが、

ここでは

「自己肯定感が低い若者」とあえて定義し、

マクロの視点からその要因を考えてみたいと思います。

自己肯定感が低い要因は、多々あると思いますが、
私は3つの大きな要因があると思います。

①学校教育において競争をしていない

②SNSの影響

③我々大人があまりイキイキしていない

それぞれについては次回のビジネスコラムで考察してみたいと思います。

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