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人材育成コラム

「子どものなりたい職業ランキング」から考えるコロナ禍の仕事観

第一生命が毎年発表している

子どものなりたい職業ランキング

1989年より毎年発表されているものでつい先日、
2020年度版がリリースされました。

結果はコチラ

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_102.pdf

注目すべきは、

小学生の男の子(N:581人)の1位が

会社員

だったこと。

過去10年さかのぼってもランキングトップ10に

「会社員」がランクインされていたことはありませんでした。

ここ数年、上位にきていたのは

サッカー選手や野球選手、学者

といった「狭き門」の職業。

いわゆる「憧れのシゴト」というものでしょうか。

第一生命は、コロナ禍におけるリモートワークやステイホームが
影響していると分析していますが確かにその通り。

一方、

「子どもの頃のなりたい職業の1位が会社員とは夢がない」

そんな声も聞こえてきそうですが。。。

捉え方は、それぞれですが

僕自身は結構肯定的な見方をしています。

これまでの社会は、親が働く姿を子どもが見ることは
ほとんどありませんでした。

僕の父は自衛官でしたが、仕事をしている姿を見たこともなく、
仕事の話をしたこともほとんどありませんでした。

おそらく僕と同じ世代の多くの方が同じような形だと思います。

そして、私たち世代の親の多くが

おそらく「会社員」

それでは、会社員の仕事の大変さも楽しさも伝わるはずがありません。

その点、コロナによりリモートワークが増えたことは、
今の子供たちにとって

ビジネスパーソンとしての親の姿を見る

絶好の機会。

なりたい職業1位が会社員ということは

おそらく、

家で仕事をしている親の姿を見て、

「憧れ」とは言わないまでも、

自分の将来に対する「悪くないイメージ」を

抱いたのではないでしょうか?

僕はそんな風に思っています。

仕事を頑張る親の姿・・・・・

オンライン会議で上司から怒られている
親の姿なんかもあったかもしれません。

仕事というものは、結局のところ

やってみないとわからないのかもしれませんが、

選択肢として、いろいろ知っておくのはとても重要。

サッカーが好きな子にとって

プロサッカー選手だけが職業ではなくて

学校の先生でサッカー部の顧問

スポーツメーカーの営業担当

スポーツ雑誌の記者

いろいろな職業があり、選択肢は

実はたくさんある。

そんな仕事観が大切なのではないでしょうか。

会社員とひとくくりにするのは少し乱暴かもしれませんが、

以前、高校でキャリア講演をした際に、

会社員=●●

というイメージを聞いたところ

会社員=社畜

と答えた高校生がいました。

そこまでではないにしろ、

会社員という言葉はどことなく

「可もなく不可もなく」や

「普通」といったイメージがつきまといます。

でも、社会人になればわかるのですが、
イキイキ仕事をしている会社員は世の中にたくさんいます。

また組織の一員である会社員だからこそ、

・個人事業主にはなかなかできない大きな規模の仕事ができる

・社会保険などもあり(ある程度)安定した環境で仕事ができる

・スキルアップの機会も会社が用意してくれる

こともしばしば

メリットも案外いっぱい!

会社員がなりたい職業第一位!

悪くないですね。

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